コロナ禍の影響で、飲食業や観光業をはじめ、多くの業界では経済的に大きな打撃を受けていますが、これはバイトをする大学生にとっても他人事ではありません。
特に、これまで当たり前に勤務できていたはずのバイトであっても、営業時間や規模を小さくせざるをえなかったり、其の影響でシフトを減らすことになったり、まとまった金額を稼ぐことが困難になってきたりという影響を受けた方も多いかと思います。
というわけで今回は、コロナ禍であっても働きやすく、大学生におすすめのアルバイトについて、いくつか紹介してきたいと思います。
今回の紹介をする上で着目したポイントは、主に以下の点です。
- 業界、仕事の需要があること
- 対人関係による感染リスクが少ない業種であること
- シフトが柔軟に調整しやすいこと
- 「オンライン・リモート」での業務が多く、在宅業務も可能であると尚良い
飲食宅配サービス・デリバリーサービス
主な業務内容
注文が入ると、指定されたお届け先の住所・お届け時刻などを確認し、調理が完了した料理を注文されたお客様の自宅や、ときには勤務先などへも配達を行います。
実際にその料理を提供する店舗に勤務している場合
この場合、勤務している方自身で、その店舗で提供しているメニューを配達します。
宅配ピザ、ハンバーガーなどのファストフードをはじめ、宅配寿司や牛丼など、一部のファミレスやフランチャイズ店でも、こういったサービスを提供います。
デリバリーのみを行う代行業者の場合
最も有名なのが、皆さんがご存知の「ウーバーイーツ」でしょう。
注文を受けるとまずは、その料理の提供元とその住所、受け取りに行く時刻などを確認し、そのままできたての料理を配達します。
ウーバーイーツの場合は、通知はスマホで受け取ります。専用のリュックに料理を入れ、それを担いで自転車や原付きバイクで配達を行います。
メリット
シフトと言う概念もない
これは、デリバリー代行サービスに限定したメリットですが、とにかくシフトの入れ方が自由です。
というより、そもそも「シフト」という概念もないので、自分の好きな時間帯に配達業務を行って稼ぐことができます。
ついでに、バイトへの遅刻、早退などといった心配もないので、配達の時間帯さえ確保することができれば、勤務時間に関する心配は不要です。
デメリット
その日の天候・交通状況による影響を受けやすい
配達は、自転車や原付バイクを運転して行います。特に、大雨や強風の場合、あるいは渋滞に巻き込まれた場合は、配達そのものが困難となる可能性が出てきます。
代行サービスの場合、悪天候で配達ができないとなれば、配達業務を行わないことももちろん可能ですので、晴天の日を狙って稼ぐこともできます。
代行業者での勤務の場合、対人関係が築きにくい
デリバリー代行業者で働く場合に限りですが、特定の店舗を持っていないという点では、対人関係を深めたり、コミュニケーションをとったりという機会が意外と少ないのもデメリットです。
オンライン家庭教師
今までの家庭教師の働き方とは少し違った指導方法ですが、なかなか他人との接触が憚られるコロナ禍で、少しずつその需要が高まってきました。
主な業務内容
普通の家庭教師とは違い、小学生から高校生までを対象として、オンラインでの学習指導を行います。学校の授業を補講する形で、生徒がわからない部分を解説したり、受験を控えた生徒であれば、それに特化した学習を行います。
また、その日までに出された学校の課題の添削、独自の教材の添削なども行う場合もあって、生徒の要望、成績、時期などに応じて、遠隔でありながらもより熱心に指導をすることが求められています。
ちなみに、塾講師や家庭教師アルバイトの場合、勤務時間に応じた給与は、1授業(1コマ)あたりで支払われるといった場合も多いのが特徴です。
メリット
オンライン家庭教師のメリットについて、ざっと挙げるだけでも結構あるので紹介しておきます。
一般的に時給が高い職種である
塾講師、そして家庭教師の場合は特にそうですが、数あるバイトの職種の中でも、「知的労働」といった側面が大きく、その分働いて得られる給与が高いのが特徴です。
柔軟な働き方が出来る
- 自宅にいながら業務ができる場合が多い
- 短期間でも気軽に申し込みができる
- シフトが入れやすい
例えば、得意科目だけを教えたり、週1回からであってもシフトが入れられるという点など、フレキシブルな働き方・稼ぎ方が出来るます。長期休業中での短期募集をされているというのも魅力です。
しかもなんと言っても、在宅で作業ができるというのは、コロナ禍で外出が難しいという方にとっても優しいポイントです。
大学生なら、自分の過去の経験も存分に活かせる
大学生なら、自分の年下の生徒と接して指導を行うことになります。この職種が大学生に人気であることの、1つの大きい理由であると言えます。
試験監督
主な業務内容
入学試験、資格試験(検定試験)、模擬試験などでの業務が主です。主な業務は、時系列順に以下のようになっており、このうち一部を担当したりする場合もあります。
- 試験会場の整備
- 試験開始前の問題用紙の配布、受験要項の確認
- 試験中の受験会場の見回り、不正行為の取締
- 試験終了後の解答用紙の回収、枚数や記名などの確認
- 試験会場の後片付け
メリット
時給が高い
試験監督の場合も、他の職種と比べると時給が高い傾向にあります。
デメリット
単発である場合が多い
これは、メリット・デメリットどちらにも当てはまる内容だと思いますが、試験は1回きりですから、単発のバイトとして申し込む場合が多いと考えてもらえればよいです。
継続的な収入が得にくい一方、裏を返せば、短期間の休日の間に稼ぐことが出来るというメリットでもある訳です。
試験中がやや退屈
試験が始まる瞬間までは、受験生の抱える緊張感もあってか、会場が張り詰めた空気になる感じがしますが、いざ試験が開始してからは、とにかく己の睡魔、退屈な感情との戦いになります。
試験問題の予備や余りをパラパラめくってみたり、途中で会場を抜け出したり、少しの自由が許されている場合もありますが、とにかく椅子に座っているか、立ったままじっとしている時間が多くなります。

データ入力
アンケート用紙、音声データに記録された日本語の内容を、文字としてPCに打ち込むという作業を行う業務です。扱う媒体によって、以下のような2つの形態に大きく分けることができます。
主な業務内容
単純なデータ入力
紙媒体として、手書きで書かれている文字をデジタルなデータとして保存したり、アンケートフォームに入力されたデータをExcel等で集計したり、一定のフォーマットに規定された通りに入力を行っていきます。
扱うのはやはりアンケートが多く、場合によっては入力したデータから統計的に集計したり、既にテキスト化されているもののチェックをする場合もあります。
テープ起こし
「テープ起こし」と言う言葉は聞き馴染みがない方も多いかもしれませんが、これは、録音されている音声の内容をテキスト化(文字として文章化)することです。
「テープ起こし」という名前がついているのは、文字通り、もともとは「カセットテープ」等の記憶媒体に録音されている音声をテキスト化していたことが由来とされています。しかし、最近ではもちろん、ICレコーダー等の録音機器や、既にファイル化されているデータとして保存されている場合が殆どになってきました。
スピーチやインタビューの原稿化・記事化、議事録の作成など、文字にする内容も多様です。
作業そのものは単純ですが、複数人が同時に話している場合など、ある程度の集中力をキープする必要があります。
メリット
特殊な経験が不要
Word、Excelなどの簡単な知識や、タイピングを始めとした少々のパソコンスキルを習得していれば、誰でも気軽に行うことが出来るというのが、この業種の大きな魅力です。
在宅ワークが可能な場合もある
家にパソコンとネット環境が用意されている方であれば、どなたでも在宅で仕事をすることが可能な場合もあります。
必ずそうとも言い切れませんが、コロナ禍では在宅ワークの形態を採用している案件も増えているようです。
デメリット
作業がやや退屈になる
これは致し方ないことですが、作業そのものが単調になりがちなのはデメリットでもあると捉えることができます。
成果報酬型であったり、入力する文面を読んで興味を持つことができれば、少しはその感情は和らぐかと思いますが、ある程度の時間は画面に向き合うという集中力が必要です。
逆に、コツコツ作業を行うことが向いているという方や、在宅での時間が多いという方であれば、初めて見る価値が大いにあります