紙の本と比べても、昨今では、電子書籍サービスが着実に市場を拡大してきています。その中でも、皆さんが一度は耳にしたことがあるであろうサービスが、「Kindle Unlimited」かと思います。
ということで今回は、Amazonが提供する本読み放題サービス「Kindle Unlimited」のレビューを実際の利用者の声を交えつつしていきます。
今回取り扱う内容は、主に以下のとおりです。
- Kindle Unlimitedのサービスに関する概要
- Kindle Unlimitedの評判(良い点・悪い点)
- 利用する際の注意点
ちなみに今回の記事を書くにあたって、私が3ヶ月間は実際に「Kindle Unlimited」を利用してみて、そのまま感じた感想を混ぜつつ紹介していきます。
目次
Kindle Unlimitedの概要
Kindle Unlimitedとは、Amazon社が提供している「本読み放題サービス」のことで、月額料金を払うことにより、対象の書籍がすべて電子書籍で読み放題になるというサービス内容です。
現在では、読み放題の対象となる書籍の数が、およそ200万冊以上にも及んでいます。
月額料金さえ毎月支払えば、対象の書籍が、電子書籍として好きなようにダウンロードでき、場所や時間を問わず、また、ネット環境やデバイスも問わずに利用することができるという、まさに画期的なサービスです。
電子書籍を利用しつつ、読書を積極的に楽しみたいという方にとっては、一度はチェックしない訳にはいかないサービスです。
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Kindle Unlimitedのメリット・良い評判
取り扱いジャンル、冊数が多い
Kindle Unlimitedにて、読み放題の対象として取り扱われている冊数は、日本の書籍(和書)ではなんと12万冊以上に及ぶとされており、その数は現在でも着実に増えています。
注目するべきはその冊数だけではなく、新書や文庫本といった一般書籍の取り扱いが豊富であるというところです。
多くの読み放題サービスでは、最新の雑誌やマンガが多く取り扱われているという特徴がある一方で、Kindle Unlimitedでは、小説・実用書・専門書をはじめ、より広いジャンルの作品を取り扱っているというのが魅力の1つです。
洋書が多い
もう一つ、他のサービスと比べて大きく秀でているポイントといえば、和書よりも寧ろ洋書のラインナップが多いということです。Amazonといえば、もちろん海外(英語圏)のサービスであるということもあって、日本語の本よりも寧ろ英語で書かれた本の方がシェアが大きいと言うのは、きっと頷けるのではないでしょうか。
定価が高くて、大型の書店でしか購入できないような傾向が強い洋書ですが、このサービスなら間違いなくその心配はなくなります。
例えば、大学に通われている方をはじめ、語学学習をしている方、専門的な学術書を読んで勉強する機会がある方などにとっては、きっと嬉しい内容に間違いありません。
日本人には大きなメリットではないとはいえ、他にはないラインナップと広い守備範囲が、数ある本読み放題サービスの中でも一線を画しているポイントと言えます。
料金が圧倒的に安い
Kindle Unlimitedは、「タダで好きな本が読める」という画期的なサービスでありながら、その最大の魅力と言えるのが実は、月額料金が破格と言えるほどにやすいということです。
Kindle Unlimitedの月額料金は、一律で980円とされています。この月額料金を払いさえすれば、あとは提供されているすべての書籍が好きなだけ読み放題となるのです。
他にも複数のプランが用意されているというわけでもなく、いつでも解約が可能な上に、読むことのできる冊数には一切の制約がありません。
これが、サービス開始以来、世界中で高い人気と信頼性を獲得している大きな要因でもあります。
無料体験期間が、かなり充実している
多くの読み放題サービスには、申込み開始から一定期間の間、「無料体験期間」といったものが設定されていますが、Kindle Unlimitedについても、もちろんそうです。特に、Kindle Unlimitedにはその恩恵が大きいのも特長です。
これに関しては、他のサービスと比較してみた方がわかりやすいと思いますので、いくつかのアービスと一緒にご紹介します。
サービスの種類 | サービス名 | 無料体験期間 |
本読み放題 | Kindle Unlimited | 1ヶ月間 |
ブック放題 | 1ヶ月間 | |
コミックシーモア読み放題 | 7日間 | |
VOD | U-NEXT | 1ヶ月間 |
FODプレミアム | 2週間 |
ご覧の通り、他のサービスとは引けを取らないサービスですので、他のサービスと比べても人気が保たれている理由でもあるわけです。
マーカー・ライブラリー機能が使える
Kindle Unlimitedは、その機能面においても便利なポイントがいくつかあります。電子書籍として読書を楽しむ上では、どちらも魅力的な機能です。
マーカー機能
便利な機能の1つ目は、文章に自由に線が引けるというマーカー機能です。
紙の本のときには、書き込むことに抵抗があるという方でも、消したり書いたりが自在に可能な電子書籍の場合は心配いりません。
電子書籍サービスにとっては、今や標準装備と言えるくらいの便利機能ですが、Kindle Unlimitedのマーカー機能は、これだけにとどまりません。Kindle Unlimitedではさらに、自分がマーカーを引いた箇所をまとめて表示するという機能もついています。
よって、特に自分が注目したい部分、印象に残った文章を簡単に保存させておくことができるというわけです。時間を空けて読書を再開したり、後から読み返したり、内容を自分なりに復習したり、用途によってはかなり便利な機能です。
ライブラリ機能
Kindle Unlimitedでは、読み放題の対象の作品を「ライブラリ」という自分のアカウントが持つページにダウンロードしておくという仕組みになっています。
実際に本を読む際には、読書をするためのデバイスから自分のライブラリにアクセスし、そこから本を選んで読むという流れになります。
ちなみに、Kindle Unlimitedの契約中に読みたい本が読み放題の対象外になったとしても、ライブラリに一度保存しておけば、引き続き無料で読むことができます。
Kindle Unlimitedのデメリット・悪い評判
他の読み放題サービスは持ち得ていないような特長が、結構たくさんあるKindle Unlimitedでしたが、もちろんその一方で、「ここがイマイチ…」っと思われるポイントだって存在しています。
というわけで続いては、Kindle Unlimitedの悪い評判を自分なりに調査した上で、その中でも顕著なもの、多かった意見についてまとめてみました。
ラインナップにも限界がある
「200万冊以上が読み放題!」とはいえど、書籍のジャンルによっては、扱っていない本が多い場合もあります。
特に注意しなければいけないのは、Amazonが英語圏のサービスであるということもあってか、日本語の本(和書)のラインナップが、洋書と比べて圧倒的に少ないという点です。
先ほどから紹介しているように、仮に読み放題の冊数が200万冊であると仮定すると、和書はそのうちの12万冊ほどとされています。これは、単純計算で約6%にしかならず、範囲が結構狭まっている印象があります。
特に、マンガのラインナップが悪い
Kindle Unlimitedに実際に登録していただければ分かりますが、確かに、全巻が無料で読めるマンガ作品のラインナップもあります。ただし、傾向としては「旧作」と呼ばれるような作品がほとんどです。
殆どの場合、最初の4巻までは読み放題の対象に入っているものの、それ以降に関しては、個別に作品を購入しなければいけないということが多いのがお分かりいただけるかと思います。
Twitterの感想などでも、
- 「最新の漫画になればなるほど、取り扱われていない…」
- 「気になったタイトルの作品は読んでみたけれど、途中までしか読めないから購入しようか迷う…」
といった声も、結構見受けられました。
そのため、マンガ作品だけを読みたいという方は、最初から特化した読み放題サービスを利用するのが良い選択と呼べるでしょう。

Kindle Unlimitedのおすすめの使い方
これまでの考察を踏まえた上で、改めて、Kindle Unlimitedのおすすめの使い方について考えてみましょう。
「Kindle Unlimitedのサービス内で、自分が『読みたい』・『興味がありそう』と思える本を探してみる」
確かに、無料で読める本の数は、和書12万冊といえども限界がありますが、自分の興味がありそうな本に出会うための手段としては、間違いなく手軽でハードルが低い方法だと言えます。
検索機能を利用することができますので、わざわざ書店や図書館にいかなくても、自分が興味ありそうな本が気軽に探せる上に、気に入った本は簡単に読んだり、購入できたりするというのは、電子サービスならではの利点です。
「興味がある本を検索してみて、そのタイトルが、Kindle Unlimitedの読み放題の対象になっているかどうかを調べる」
もう一つおすすめできる利用方法が、「もともと興味がある本があって、タイトルも分かっているけれど、購入しようか迷っている…」という本をとりあえず検索してみるというものです。
ダメ元で検索してみた本が意外と無料で読めてしまう可能性もありますから、試す価値は十分にあります。
Kindle Unlimitedを利用していく上で、普段から利用してほしい方法は以上の2つです。どちらも当たり前の使い方ですが、定期的に利用することで、より手軽に読書が楽しめるはずです。
申し込み方法と注意点
Kindle Unlimitedへの申込方法についても、ここでは簡単にご紹介しておきます。
①まずは、公式サイトにアクセスします。こちらのボタンからどうぞ ②「無料体験」のボタンをクリックして、申し込みページへと移ります。 ③決済方法を選択します。Amazon会員でアカウントを既にお持ちの方は、決済方法の選択も必要でない場合もあり、そのまま選択画面が表示されません。
登録に必要なステップは、なんとたったのこれだけです!
登録開始からの注意点をいくつかフォローしておきましょう。
- 決済方法としては、クレジットカード決済・携帯キャリア決済・Paidyによる後払いの3種類を選択することができます。
- 登録が完了すると、アカウントの登録メールアドレス宛に対して、Kindle Unlimitedの登録完了を通知するメールが届きます。
- 登録完了が通知されてから、31日間の無料体験期間がスタートします。
- 無料体験期間の終了後は、月額料金として、選択された決済方法(携帯キャリア・クレジットカード)から毎月約1000円ずつが引き落とされます。
無料体験期間中だけの利用にとどめたいと考えていた方は、「知らない間に期間がとっくに切れていたけど、気づかなかった‥」という状態にはならないように注意しましょう。
せっかくサービスに申し込んだのであれば、無料体験期間に入っていようと、期限を過ぎてからであろうと、とにかく沢山本を読まないことには損です!
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