大学生になると、中学生や高校生の頃と比べて、学校の成績や試験に関して敏感になってきます。
期末試験が近づいてきてからの勉強が単位取得、人によっては卒業の可能性にも直結してくるくらい、大学生の試験というのは、意外と大きなイベントでもあります。
今回は、国立大学薬学部に通っている現役薬学生の視点から、大学生が定期テストで効率よく良い成績を取るための秘訣について紹介していきたいと思います。
薬学生の方はもちろん、大学生の方にも参考にしていただける内容がたくさん盛り込まれていると思いますので、是非ご一読下さい!
目次
大学の試験は、テクニックも重要
まずはじめに、大学生の皆さんにこそ断っておきたいことがあります。
大学生が大学で受ける試験というのは、高校生までの頃の試験と比べても、さらにテクニックが重要になってくるものだと思って下さい。
もちろん、試験期間の間に、きっちり勉強を間に合わせて、万全の状態で試験本番を迎えることに越したことはありませんが、なかなか大学生にはそうもいかないことがあります。
例えば、
- 自由な時間が増えたり、バイトやサークルに時間を過ごすようになるので、勉強に割いていた時間がそもそも少なくなる
- 勉強をする習慣が減り、集中力も落ち気味になる
- 講義の内容が専門的になって、勉強がより一層難しくなる
- 就活、実習、卒論などと並行して勉強をする必要も出てくる
だからこそ、意外と試験勉強に時間がとりづらい大学生には、試験をうまく乗り切ってもらうためのコツ・テクニックなどが存在しています。
今回はその中でも、汎用性が高く、かつ現実的な方法をご紹介していきます。
テスト期間に入る前から意識しておくとよいこと
過去問を入手しておく
大学生にとっては、至極真当なことでしか無いのですが、一応確認のために挙げています。過去問は、絶対と言ってよいほど大学生の試験には必要ですから、できればゲットしておきましょう。
例年の試験と比べて、同様の試験形式、試験範囲になるという保証は確かにありませんが、過去問を入手しておくに越したことはありません。
これは、大学生の試験においては必須と言えるくらい、重要かつ、半ば当たり前のことです。
- 部活動・サークルの仲間・先輩
- 研究室・ゼミの先輩
- 高校時代から知り合いの先輩 など
これに関しては、人間関係の広さ・信頼関係の深さが影響するので、大学に入学してからすぐでも勝負時です。

できるだけ講義に出席する
「出席点があるなら、講義に出席するのは当たり前だよね…笑」っと思った方は、真面目に講義をうけている方かもしれませんね。
良い成績を獲得したいという意識がある方なら、殆どの場合は、「出席点があってもなくても、講義には出席するべきである」と思うはずです。
もちろん、普段から出席をチェックしていて、シラバス等でも出席点を成績評価に加味することが明示されていれば、絶対出席するべきです。
しかし、ここで私が強調したいのは、出席点がない講義、学生の出席をチェックしない講義であっても、出席はしておくべきだという話です。
このように考える理由としては、以下の3つです。
- 講義中、教授が試験範囲や形式などを教えてくれる可能性があること
- 試験に出題されるレジュメ、資料、過去問が配付される可能性があること
- 出席を成績に加味していなくても、出席は一応チェックしてある場合、本試験で合格できなくても救済される可能性があること
いずれにせよ、当たり前のことではありますが、履修した講義にはできるだけ出席しておくのが理想ではあります。
しかし、いざ欠席をする場合でも、欠席をすることが講義の前から分かっている場合は、予め手立てを打っておくというのも大事ではあります。
具体的には、友人に代筆を頼んだり、配布された資料を自分の分まで貰うように頼んでおくことが挙げられます。
また、大学の試験によっては、先に欠席の連絡をしておくことで、追試験や代わりのレポート課題などが利用できる場合もあります。
テスト期間に入ってから意識するべきこと
1日に2科目以上勉強する
これは、テスト期間中に実施されるテスト科目が、複数あることを前提にしています。
もちろん、試験が残り1科目になったという場合はその必要はありませんが、できるだけ1日に2科目以上を勉強することを心がけていただきたいです。
その理由としては2つあります。
① 高頻度で復習ができ、暗記の効率も上がるから
勉強においては、できるだけ高頻度で復習をすることが鉄則です。
1日に1科目ずつやるとなると、次にその科目を復習するのは数日後になりかねないので、暗記や復習の効率が半減してしまいます。
② 1科目あたりの勉強効率が高くなるから
1日に2科目以上を勉強すると決めておくと、1科目に割ける時間というのは必然的に短くなります。
しかし、その分「今日のこの時間に、ここまでは終わらせなければ…!」といったような意識が芽生えるので、時間あたりの勉強効率・集中力の向上が見込めるというわけです。
アルバイトのシフトを入れすぎない!
バイトのシフトは、試験期間の到来に合わせて、徐々に少なくしておくことを意識しておきましょう!
特に、試験が近づけば近づくほど、バイトの用事を少なくできることが理想的です。
試験期間の直前期は、いちばん成績が伸びやすい時期です!
- テスト直前までアルバイトを入れて悪い成績をとり、再試験を受ける羽目になり、残念ながら落単してしまうのか…
- 本試験1回で全ての単位を取りきり、試験直前期に稼げなかった分を、そのまま長期休みの間にとり返すのか…
答えは後者で明白ですし、その方が心身の負担が少ないはずです!
試験前に稼げなくなってしまうのは、仕方のないことだと認めてしまって構わないと思います。
その分、試験期間の直後に、再試もなくスムーズに長期休みへと突入し、そこでガッツリ稼ごうとするほうが、結果的には効率外のではないでしょうか?

テストを受ける上での心構え
6割で通ると思わない
大学の試験では、どの大学も6割以上が合格点ですが、難しい試験で勉強が間に合わないからといって、6割を狙って試験を受けに行くのは、賢い選択とは言えません。
試験直前や当日を迎えてしまったら元も子もないで、「次から余裕を持って勉強してください…」としかか言えません。
しかし、体感としては、実際の成績が6割であろうとも、7~8割ぐらいを目指していくのがベストと思います。
その理由としては、以下の3つです。
- 試験の傾向が変わっている可能性があること
- 当日のど忘れ、凡ミス、計算ミスなどをする可能性があること
- 問題ごとの配点は、受験者には分からない可能性があること

1教科に固執して高得点を獲ろうとしない
もちろん、満点を獲れることに越したことはありませんが、大学の試験は、どの科目もある程度の学力で合格していく必要があります。
私がここで言いたいのは、
「科目の間で、試験勉強の完成度合いに差が開きすぎないように心がけるべきだ!」ということ、
もっと纏めて言うなら、「まんべんなく勉強しろ!」ってことです。
これに関しては、簡単な例を交えつつ説明したいと思います。
- 次のテストでは、80点以上が確実にとれる得意科目
- 合格点に及ぶかどうかさえ不安な苦手科目
例えば、これら2つの科目はどちらから手を付ければよいか、答えは明白ですよね。
1科目の成績を80点から90点に上げるより、他にできていない科目の40点を60点に上げる方が、正直コスパも良いですし、案外楽だったりします。
全体として良い成績を取る上でも、きっと賢い選択だと言えます。

できる科目を伸ばすより、できない科目を埋める方が、大学の試験での優先度は高いはずです!
暗記のコツ
暗記を制するものは、定期テストを制する
大学で履修する講義の多くは、暗記力が要になると言っても過言ではありません。
大学の定期テストで暗記が重要になってくる理由としては、以下のような理由が挙げられると思います。
- 学問が専門的な内容になればなるほど、暗記事項も自ずと増えてくる
- 定期テストの試験範囲も限定的だから、内容を暗記するだけでどうにかなることもある
- 試験が毎年同じような問題ならば、過去問を暗記するだけでも高得点が狙える
特に、私が通っている薬学部の講義をはじめ、医療系の学部の場合は、尚更その傾向が強いと思います。
具体的な暗記のコツ
暗記科目の攻略方法に関してはこちらの記事で語っています。
私が通っている薬学部という学部は、日々の学習内容に対して、暗記の占める割合が多いのが特徴です。しかし、そんな自分だからこそ、有効であると感じた暗記法はたくさんありますし、日々その効果を実感しています。
「暗記が苦手…」という方に対しても、今回ご紹介する方法は必ず役立つはずなので、気になった方はぜひとも覗いていただければと思います。

中でも、私が特に注意したいポイントについて、3点に絞って紹介しておきたいと思います。
- 暗記科目、暗記事項は、毎日触れる癖をつけること
- イラストや図を用いたり、表にして、情報量を圧縮することで覚えること
- アウトプットの量を、インプットの量より多く意識すること
これらは特に、普段から自分が暗記をする際などに意識していることでもありますし、日々その効果を実感しています。
紹介したかった理由
どうして私が、定期テストの学習法に関する具体的な秘訣について紹介したいと思ったかというと、実は、私が薬学部に所属しているからの他なりません!
そもそも薬学部での勉強は他学部と比べても、大変な部類に入ると思っています。
これは、薬学部に所属している自分自身の個人的な感触としてももちろんですが、一般的には、「医歯薬系の学部での勉強は結構大変だ…」というイメージがありますので、実際のところは概ね間違っていないと思います。
そんな学部にいる身だからこそ、薬学部に限らず、多くの方に勉強法を知ってもらうことには価値があると感じています。
薬学部のでの勉強の大変さについては、こちらの記事でも取り上げていますので、よろしければ合わせてご覧ください!

最後までお読みいただいて、どうもありがとうございました。